ふるさと自慢

みかん栽培の北限地


皆さん、筑波山でみかん狩りができることを知っていますか。
みかんの産地といえば、和歌山県や愛媛県が有名ですが、茨城県でもみかんを栽培していることは、知らない人も多いかもしれません。
筑波山の西側の麓に位置する桜川市酒寄地区には、標高150m付近を中心に、観光みかん園が広がり、毎年10月中旬~12月下旬にかけて、みかん狩りを楽しむことができます。


筑波山は、みかん栽培の北限地であり、その秘密は、斜面温暖帯の存在です。
山の中腹が山の麓よりも気温が高くなるこの斜面温暖帯という気候条件を生かして、この地域では、古くからみかん栽培が行われてきたのです。
 

在来種の福来みかん


酒寄地区で栽培されているのは、温州みかんと福来みかんです。
この地域で育てられる温州みかんは、味が濃いのが特徴です。
そして、在来種の「福来みかん」は、直径2~3㎝の小さなみかんで、江戸時代から栽培されているといいます。 普通のみかんより少し酸味が強いのが特徴で、地元で作られる七味唐辛子には、このみかんの皮を乾燥させて粉状にしたものが入っており、とても良い香りがします。
取材で訪れたのは、酒寄地区の「はぶつみかん園」です。
山の斜面にみかんの木が広がる中、はさみとかごを持って、黄色く色づいたみかんを探します。
「ふくれみかん」とは、「福が来ると書くんだよ」と教わると、その小さなみかんが幸せを運んでくれそうで、みかん狩りが、より一層、楽しいものとなりました。

アクセス
Information
「はぶつみかん園」
桜川市真壁町酒寄1731
TEL:0296‐55‐4286

推薦者:桜川市ネットワーカー協議会 会長 井上民男