ふるさと自慢

柳田國男に影響を与えた間引き絵馬

徳満寺(真言宗豊山派)は,元亀年間(1507年~1573年)に祐誠上人が中興した寺で,当初は今の門前に建てられていましたが,この地を治めていた豊島氏が滅ぶと城址(現在の場所)に寺を移しました。
江戸満願寺より勧請した利根町指定有形文化財でもある本尊の「木像地蔵菩薩立像(もくぞうじぞうぼさつりゅうぞう)」は身の丈七尺三寸(2.2m)あり,「子育て地蔵」とも呼ばれ親しまれています。この本尊は年に1度,11月末から12月初めまでの約1週間だけ御開帳されます。
徳満寺の寺宝「金剛板両界曼荼羅(こんどうばんりょうかいまんだら)」は,利根町の唯一の国指定重要文化財です。曼荼羅は一面が横約50cm,縦約100cmの金剛界,胎蔵界の二面で,それぞれ9枚の金銅板から成り立っています。曼荼羅は絹本が一般的で,金銅板のものは全国で唯一の逸品です。現在は上野の東京国立博物館に寄託され,徳満寺の客殿にはレプリカが飾られています。
また,客殿の廊下には「間引き絵馬」があり,日本の民俗学の父と呼ばれる柳田國男が思春期にこれを見て衝撃を受け,民俗学の道へ進んだと言われています。
見どころ満載の徳満寺へ一度足を運んでみて下さい。

アクセス
Information
「徳満寺」
住所:茨城県北相馬郡利根町布川3004


推薦者:利根町ネットワーカー協議会
代表 西村 重之