ふるさと自慢

日米をつなぐ人形


青い目の人形「クリッシー」が日本に来て88年(88歳)になります。
日本に20年間おられた宣教師シドニー・ルイス・ギューリック博士が1927年(昭和2年),日米両国親善のために「日本の雛祭りに人形を贈ろう」と呼びかけました。渋沢 栄一氏が仲介人となり,全米から約12,700体の人形が日本に贈られました。日本からは「市松人形」を返礼として贈ったそうです。

しかし1941年(昭和16年)に太平洋戦争(第二次世界大戦)が始まると,敵国のものだとほとんど壊されましたが,そのうちの一体が,嶐郷(りゅうごう)小学校(現 美和小学校)で大切に保管されていたのです。「クリッシー」という名前でニューヨーク市ブロードウェイ出身と記されたパスポートも持っていました。

現在は,常陸大宮市の「歴史民俗資料館」に籍を移し,立派なケースの中におります。

ぜひ,88歳(米寿)になった彼女に会ってみませんか。
何かきっと語り合えることがあると思います。20世紀,21世紀の世界の歴史の流れが,青い目の彼女にはどのように映っているのでしょうか。

アクセス
Information
茨城県常陸大宮市中富1087-14

推薦者:常陸大宮市ネットワーカー協議会
会長 木村 勉