ふるさと自慢

四季折々の美しい風景


常陸太田市立里美中学校の北側に、四季折々の風景が楽しめる「根岸のため池」があります。
澄んだ池の中には、メダカやフナが泳ぐ姿が見られます。また、ガクアジサイ、ハナショウブ等の草花が咲き誇り、一番の見頃である6~7月には、睡蓮のピンクと白の彩りが鮮やかに添えられます。
各地域からカメラを片手に、ベストショットを狙って様々な方が訪れます。

 

ため池再生への道


今でこそ美しく整えられたため池ですが、ここに至るまでには長い道のりがありました。その歴史は古く、江戸時代の初め頃に作られたといわれています。
長年、農業用のため池として使われてきましたが、昭和40年代に葦の大量繁殖により、湿地帯へと変わってしまいました。そんなため池を再生させようと、平成12年の秋に里美地区内外から延べ900人のボランティアが集まり、5回の小石積み等の作業を行い、きれいなため池が復元されました。
平成23年度からは、常陸太田市の市民提案型まちづくり事業により、ため池周辺の休耕田を借り受け、アヤメ等の植栽をし、更なる環境整備を図りました。

 

里美地区活性化のために

里美地区の活性化に熱意を注ぐ、美しい里づくり委員会の小林会長は、「何かやろうと声をかけると、何人も集まってくれる。そこが里美のいい所です。」と教えてくれました。
平成24年には、ため池周辺を会場に、初めて夏祭りを開催しました。
今後は、アヤメが咲く7月頃に、ホタルを放つイベントを企画したいとのことでした。
大好きおおたネットワークの中村会長は、「何人もの会員が、良い所があると、ここを教えてくれたので、ふるさと自慢に紹介しました。
でも、まさかここまで素敵な所だと思いませんでした。今度は孫とお弁当を持って遊びに来ます。ホタル事業では、ぜひ声をかけてください。」と意欲的です。
同会員の瀬谷さんは、「ここでは、地域の人が協力して自然を守るという当たり前のことが出来ていて素晴らしいです。」と話します。

 

常陸太田市のふるさと自慢「根岸のため池」

アクセス
Information
「根岸のため池」
常陸太田市大中町276‐5

推薦者:大好きおおたネットワーク
会長 中村二三子