ふるさと自慢

浜降りの祭り


毎年8月上旬、那珂湊の天満宮で、「天満宮御祭礼」が4日間に渡って行われます。
「みなと八朔祭り」という名前で親しまれるこの祭りは、天満宮の祭神である菅原道真公が海から出現したという伝説に基づき、神輿を担いで町々を練り歩いた後、その神輿を海に担ぎ入れる浜降りの儀式で有名です。
祭りは、那珂湊地区にある町のうち、「年番町」という、その年の世話役となった町が、全てを取り仕切ります。

 

華やかな風流物


祭りは、年番町のお宮参りから始まり、その後、神輿とともに、各町の風流物と呼ばれる屋台が街を練り歩きます。
これが、祭りの見どころの一つである風流物の巡行「町渡し」です。
露払いとなる「六丁目の獅子」は、「ささら」とも呼ばれる操り人形のようになった三匹の獅子で、お囃子に合わせて一体ずつ勇壮に踊ります。
「元町のみろく」は、白、青、赤の三体の神様の人形で、屋台の中で、滑稽に演じられます。
この獅子とみろくは、どちらも国選択無形民俗文化財に指定されています。
この他、芸者が乗り、お囃子を演奏する屋台等もあり、那珂湊の町々を、何台もの華やかな屋台が練り歩くその光景に、集まった人々の目は、釘付けになります。

 

祭りの素晴らしさを伝えたい

約300年の歴史を誇るこの祭りについて、天満宮の宮司、神永さんは、「昔は、江戸の方からも見物客が来て、泊まる場所がなく野宿をしたという記録があるくらい豪華で盛大なものでした。」と教えてくれました。
ネットワーカーの皆さんは、「その昔は、盛大だったこの祭りも、以前程の活気はなくなってしまいました。それでも、これだけ豪華なお祭りなので、那珂湊地区に限らず、もっと知名度を上げ、沢山の人に来てもらいたいと思っています。ネットワーカーとしても、PR、呼びかけを行って宣伝していきたいです。」と抱負を語ってくれました。

アクセス
Information
「那珂湊天満宮」
ひたちなか市湊中央1‐2‐1

推薦者:ひたちなか市ネットワーカー連絡協議会
会長 桐原悦子