ふるさと自慢

「那珂つるしびなの会」

例年2月から3月に開催される「那珂のひなまつり」では、市内各地の会場に雛人形やつるしびなが飾られます。
愛くるしい姿で町を飾るつるしびなを制作しているのは、地域を活性化させようと意気込む女性たちです。
「NPO法人ひろがる和 那珂つるしびなの会」(鴨志田和枝会長)が運営するつるしびな講座は、9~12月の月2回、那珂市中央公民館他2会場で開かれ、受講生は100名を超えます

「那珂つるしびなの会」鴨志田会長

 

つるしびなの制作


講座を訪れると、平成24年度の展示テーマ「祝い」にちなみ、鶴、亀、菜の花、巾着袋、さるぼぼ等のつるしびなを制作していました。
鶴や亀は長寿、巾着袋は、お金が貯まるようにという意味が込められ、さるぼぼは「災いが去る(猿)」という縁起物として知られています。
ひなまつりでの展示目標は、1500本です。
講師の加藤先生は、「受講生からいつも元気をもらっています。準備は、とても大変ですが、出来上がった作品を見せてもらうと疲れも消えてしまいます。」と嬉しそうに話します。
一番難しいのは、つるしびなの顔づくりで、「心が安定している時でないと、優しい顔は作れないんですよ。」と教えてくれました。
会長の鴨志田さんは、「中高年になると家の中に閉じこもりがちになりますが、講座に来ているうちに、自分の能力が発揮できる、作った作品を飾りたいと思うようになります。私たちは、その手助けをさせてもらっています。」と語ります。

 

那珂のひなまつり

平成24年度のひなまつりでは、市内9カ所につるしびなが展示されます。
展示会場の一つ、一の関ため池親水公園内にある「曲がり屋」は、市内に残る最後の茅葺家屋を移築・復元したものです。
彩り豊かなつるしびなが、茅葺家屋の室内を飾る光景は、趣き深く、とても美しいものです。

 

那珂市のふるさと自慢「那珂つるしびなの会」

アクセス
Information
「曲がり屋」
那珂市菅谷4520‐1

推薦者:那珂市ネットワーカー連絡協議会
会長 白土繁子