ハイキングコースの特徴
筑波連山北部に含まれる御嶽山・雨引山の標高は、御嶽山が231m、雨引山が409mで、そのハイキングコースは、関東ふれあいの道にもなっていますが、一般にはあまり知られていません。
このコースのスタート地点は、JR水戸線岩瀬駅から歩いて10分ほどの所にあり、山頂までは、約1時間30分の道のりです。
電車で来て、気軽にハイキングを楽しむのには絶好のコースです。
最大の魅力は、このコースが地元のボランティアの皆さんの手で守られているということです。歩きながら、草を刈ったり、花を保護したりする人が何人もいるのです。
取材の日、そのうちの1人であるボランティアの寺門さんが、山頂までの道のりを案内してくださいました。
10年間、コースを手入れしながら、一日も欠かさずに歩き続けている寺門さんは、「最初は休憩を入れながら歩いていたけれど、今はノンストップ。病気知らずですよ。」と話します。
ボランティアが発見した山ツツジ
ハイキングコースの見どころの一つは、ゴールデンウィークの頃に山一面を飾る山ツツジです。
その山ツツジを見つけたのも地元の皆さんで、藪に覆われていた所を、枝払いをしたり、下草を刈ったりして綺麗にしたことにより、山ツツジの存在が明らかになったのです。
それからというもの、誰に言われるわけでもなく、毎日、地元の方々が手入れを続けています。初夏の山ツツジ以外にも、春は山桜と新緑、秋は紅葉、空気が澄む冬には、山頂から富士山やスカイツリーも一望できるそうで、四季を通して楽しめます。
自分にできることを続ける
山道を登ると、寺門さん同様、作業道具を片手に歩く太田さんにもお会いしました。
太田さんは、ボランティアの中でも最高齢者の85歳です。
地元の方々が、毎日欠かさず山の手入れをする姿を見て、まちづくりで大切なことは、自分の出来ることで地域に貢献し、継続することだと気づかされました。
地元の皆さんの愛情で、ゴミが一つもない、御嶽山・雨引山ハイキングコースを、是非歩いてみてください。
山頂で記念撮影
桜川市のふるさと自慢「御嶽山・雨引山ハイキングコース」
推薦者:桜川市ネットワーカー協議会 会長 井上民男