ふるさと自慢

史跡を生かした村おこし

水戸市塩崎町にある「水戸市大串貝塚ふれあい公園」(水戸市埋蔵文化財センター)は、常陸国風土記に登場する国指定史跡「大串貝塚」とダイダラボウ伝説を基に整備された公園です。桜の季節には、80~90本の桜の木が咲き誇り、敷地内に段差が少ないことも手伝って、家族連れからお年寄りまで、毎年多くの花見客で賑わいます。
公園は、旧常澄村時代、史跡を生かして村おこしをしようと、遊びながらも歴史を学べる施設を目指して造られました。常陸国風土記に残されたわずかな記述を基に始まった村おこしでした。

ダイダラボウ像

 

ダイダラボウ伝説

ダイダラボウ伝説について、常陸国風土記には次のような意味の記述があります。
「大昔、巨人がいた。丘の上にいながら手をのばして海辺の蛤を掘り出して取った。その巨人が食べた貝が積もって丘になった。今では大櫛の丘という。その巨人の足跡は長さ約72メートル。」
これに基づき、公園のシンボルである巨大なダイダラボウ像の手先は、海の方に位置しています。ダイダラボウ像の高さは約15mで、展望台の階段を上ると、ダイダラボウ像の手の平からの風景が見渡せます。この公園をふるさと自慢に推薦したネットワーカーの皆さんは、「旧常澄村の人達が、公園やダイダラボウを見て、ふるさとの祖先を見直す機会を持てることが良いですね。」と語ってくれました。

ダイダラボウの足跡池

 

歴史を体感!

取材の日、大串貝塚ふれあい公園の元所長で、現在、ネットワーカーでもある飛田さんに公園内を案内していただきました。
埋蔵文化財センターの1階には、大串貝塚の出土遺物の展示や、縄文人の暮らしを紹介した「縄文くらしの四季館」があります。センターの外には、ダイダラボウの足跡とされる「巨人足跡池」、縄文時代から古墳時代の住居を再現した「縄文広場」、「大串貝塚」等があり、子どもから大人まで、気軽に歴史に興味を持てる施設となっています。
 

水戸市のふるさと自慢「水戸市大串貝塚ふれあい公園」

アクセス
Information
「水戸市大串貝塚ふれあい公園」(水戸市埋蔵文化財センター)
水戸市塩崎町1064‐1

開館時間:午前9時~午後4時15分
休館日:月曜日(但し月曜日が祝日と重なった場合は翌日)、年末年始(12/29~1/3)
公園入園・施設入館は無料

推薦者:水戸市ネットワーカー連絡協議会
会長 郡司敏枝