ふるさと自慢

渡しの歴史


昔、取手付近の利根川は、南側に大きく蛇行していたため、この地域は、度々、氾濫による水害に見舞われていました。
そこで、明治の末期から、川を真っ直ぐにするための大改修工事が行われ、堤防も新たに築かれました。ところが、この工事により、取手側に位置していた小堀地区は、川の反対側(千葉県我孫子市側)に分断されてしまいました。生活に不便を感じた住民は、大正3年、自分たちの手で、飛び地をつなぐ渡し船を始めました。これが、平成26年に運航百年を迎える「小堀の渡し」の始まりです。平成11年には、循環バスが運行されることになり、生活の足としての役目は終わりましたが、現在も、市営の観光資源として運航を続けています。

 

利根川でリラクゼーション

小堀の渡し「とりで号」の乗船場所は、3ヶ所あり、一周約50分の船旅が楽しめます。
乗船料は、一運行経路に付き100円(往復200円)です。
利根川の水辺には、様々な動植物が生息しており、運が良ければ、カワウが魚を捕まえるところや、夏には、ハクレンというコイ科の魚がジャンプする光景に遭遇するかもしれません。

 

ミニツアーで小堀地区を散策


船頭歴15年の経験を持つ取手市役所の長塚さんの案内で、ネットワーカーの皆さんと一緒に、「小堀の渡しミニツアー」に参加しました。ツアーは、事前申し込み制で、4月から10月までの月曜と火曜日、午前と午後に実施されており、乗船料は200円です。取手緑地運動公園の駐車場前にある船着場から船に乗り、小堀地区に渡って、周辺を散策しますと、昔の利根川の流れが残る古利根沼や、かつて舟運で使用された高瀬舟の模型を見ることができます。
ネットワーカーの皆さんは、「取手に来て30年以上になるけれど、初めて乗りました。
子どもが小さい頃に連れてくれば、きっと喜んだでしょう。」「この渡しの存在を知らなければ、このような体験はできません。やはり、私たちのPRが必要ですね。」と決意も新たに語ってくれました。
是非、渡し船に乗って、季節の風を肌で感じながら、目の前に広がる利根川の風景をお楽しみください。

 

取手市のふるさと自慢「小堀の渡し」

アクセス
Information
「取手市役所」
問い合わせ先:取手市役所 水とみどりの課
TEL:0297‐74‐2141

推薦者:取手市ネットワーカー等連絡協議会
会長 彦坂三矢子