令和6年12月1日(日)、第38回寺子屋サルーンを開催しました。
NPO法人セカンドリーグ茨城の副理事長 奈良間英樹さんを講師にお迎えし、「SNS時代の情報力~正しく見極め、賢く発信する~」というテーマで、SNSでのリテラシーを学びました。
▶SNSについて
まずはSNSの基本について、情報がどのような広まり方をするのか、主要なSNSはどのようなサービスで、それぞれどのようなユーザーがいるのか、などの概要を学びました。
どのSNSも、テキスト+写真を手軽に発信できる便利さがある一方で、気を付けなければならないポイントがあります。
まずはプライバシーについて、写真に写りこむ電柱やマンホールから居場所が特定できてしまうことや、スマートフォンの設定によっては撮影場所の情報が写真に保存されてしまうことなどから、意図せず個人情報を公開してしまう危険性があります。
「電柱はわかっていたけど、マンホールまでは考えていなかった!」という方や、実際に設定を確認すると、位置情報の保存がONになっていて驚かれる方もいました。
次にセキュリティについて、SNSで送られてくるメッセージの中には、知人になりすまして個人情報を聞き出そうとする例があります。確認を促すメッセージとともにURLが送られ、開くとウイルスにかかる、または様々な情報の入力を求めてくるなど、その手口は多様です。
アカウントの乗っ取りや詐欺などの被害につながる可能性があるため、怪しいと思うものは開かず、本人に確認するといった注意が必要になります。
そして、情報を発信する際には、著作権についても注意が必要です。
著作権は全ての創作物に発生する権利なので、好きなアーティストや本、メディアの情報を引用する場合は気をつける必要があります。
引用したいものの公式アカウントに設置されているシェア機能を使う、または使用許諾の範囲を確認したうえで利用することができます。
▶Instagramについて
SNSの基本の次は、Instagramを例に機能の概要を学びました。
写真+テキストでの投稿が基本のInstagramでは、キャプションやタグ付け、複数枚のアップロードが可能です。
また、自身が投稿したものの一覧が表示されるリストは、ポートフォリオとしてページの顔となります。タイル状に表示される一覧の写真に統一感をもたせると、そのアカウントの印象を効果的に伝えることができます。
さらに、24時間で自動的に削除される投稿「ストーリーズ」や、最大90秒の動画投稿「リール」についても学びました。一般的なフィード投稿と使い分けることで、より幅広く様々な層へリーチする発信ができるそうです。
▶効果的な投稿をしよう!
座学で概要を学んだあとは、実際に情報を発信するためのワークショップを行いました。
効果的な投稿をするためには、漠然と発信するのではなく、情報を届けたい人を意識する必要があります。今回は、マーケティング手法の一つである「ペルソナ(架空の対象者の具体的な人物像)を考える」という方法でグループワークを行いました。
情報を届けたい対象を考える際、「ターゲット」という層・集団を想定することが多いかもしれませんが、広範囲に届けようとすると情報がぼやけてしまい、結果として訴求力が低くなってしまうことがあります。
対して、「ペルソナ」という架空の一人について具体的な人物像を想定する手法では、名前・年齢・家族構成・職業・趣味・ライフスタイル・年収・価値観・悩みなど多くの項目について、より詳細に人物像を設定します。すると、”この人に届けたい”という方向性が明確となり、情報の内容や発信方法が明瞭化されます。一度ペルソナが決まれば、一つのアカウントを複数人で運用している場合にも、発信する情報に統一感をもたせることができます。
このグループワークでは、実際に話し合いをしながら人物像の深掘りをしました。
「こんな家族構成だとすると……年収はこれくらい?」「それなら子供の塾通いは大変そう」「平日はヘトヘトかも」「学生時代の趣味なんて後回しになってるよね」など、設定のアイデア出しは大盛り上がりの様子でした。
我々スタッフも勉強になることが多く、参加者のみなさまにも、ぜひ今後の活動に役立てていただければと思います!
次回の寺子屋サルーンは2025/1/18(土)開催、今年度最後の講座となります!
「茨城ギャル」こと新妻幹生さんを講師にお招きし、より「効果的な発信」にフォーカスした広報講座を行う予定です。
みなさま、ぜひぜひご参加ください!!