令和4年2月13日(日)・2月27日(日)に、第26回・第27回寺子屋サルーン「地域活動×オンライン講座」を開催しました。
地域活動のオンライン化を促進するため、それぞれ「Facebookページを活用しよう」「LINEグループを活用しよう」と題し、講師にFor Everyone Study代表の植竹智央さんをお招きしました。
第26回「Facebookページを活用しよう」
1日目は、Facebookページの活用について学びました。
Facebookページとグループの違いとは?
多くの人が利用するSNSの一つであるFacebookには、各個人のページのほかに、複数人や団体で使えるFacebookページとFacebookグループがあります。
Facebookページの特徴
・Facebookアカウントを持っていない人も閲覧可能。
・団体HPに代用できる。企業がHPの代わりにしている場合もある。
・ユーザーがFacebookページをフォローすることでその団体の最新情報を得られる。
・ページの管理には権限を与えられた個人アカウントが必要。
・管理者が記事を更新する際に、その個人名は表示されない。
Facebookグループの特徴
・共通の趣味・関心について交流できるコミュニティの場。
・グループテーマに制限はなく、様々なジャンルのグループがある。
・Facebookアカウントを持っていれば誰でも作ることができる。
・公開範囲や記事投稿者を限定できる。
・投稿する人を管理者・複数管理者・グループ全員など設定可能。
・投稿者の個人名や、既読数が表示される。
このように、FacebookページとFacebookグループには様々な違いがありますが、それらを踏まえて地域活動においてどのように使い分ければ良いのか、具体例をもとに教わりました。
Facebookページを作成してみよう
実践として、実際にFacebookページを作成してみました。ページに団体の情報を入力し、カバー写真の変更や記事の投稿、写真のアップロードなどを体験しました。
情報発信はなぜ重要か
個人での発信力や人とのつながりを持つ人が組織内に多くいるほど、その組織は大勢の人に活動を届けやすくなります。
「◯◯の活動を支援したい」「△△で困っている人を支援したい」などと思っていても、団体の情報発信が不十分な場合、支援をする側と求める側のマッチングはうまくいきません。
情報のネットワークを広げるために多くの人や組織とつながることが大切ですが、その役割を個人に任せるのではなく、組織内の複数人で行っていくことによって、関係性は長く続き活動を広めやすくなるというお話しがありました。
第27回「LINEグループを活用しよう」
2日目は、LINEグループの活用についての講座です。何気なく使っているLINEですが、意外と知られていない地域活動向けの便利な機能があります。基本的な機能のおさらいから応用の機能まで、実際に体験しながら学びました。
LINEの友達追加について
LINEの友達追加の方法は様々ですが、今回は二次元コードを使う方法と、メールで招待する方法を使いました。二次元コードについては、自身のコードを表示して読み取ってもらう、誰かのコードを自分で読み取るという双方向の体験をしました。
その後、追加した友達が誰かをわかりやすくするため、登録する名前の変更について学びました。名前の後ろに団体名などを入れておくことで、のちに検索や管理をしやすくします。
LINEグループの作り方
次に、LINEグループの作成方法を体験しました。誰かをグループに招待する際には、招待した人が自動的にグループに参加する、もしくは招待した人にグループへの参加・不参加を委ねるという選択ができます。グループを作成する目的によって、これらを使い分けます。
LINEグループで使える便利な機能
アルバム
グループ内で写真を共有する場合、通常はトーク画面に写真を送信します。しかしこの方法で共有された写真は、保存期間が「一定期間」とされています。過去の写真を振り返ることができなくなってしまうため、グループで共有し記録していく写真はアルバム機能を使います。アルバムにあげた写真は、グループがなくならない限り振り返ることができます。
ノート
文章をグループ内で共有する場合、通常のトーク画面で吹き出し内に文章を記入しても問題ありませんが、その後の自分の発言や他者の発言によって、その文章は流れてしまいます。重要な文章や、時間が経ってからも振り返る必要のある文章は、ノート機能を使うことによって管理しやすくなります。
文章の転送
グループ内で共有された文章は、別のグループやグループ外の人にも転送することができます。LINE内だけでなく、メールや他のSNSにも転送可能です。
日程調整
グループで会議やイベントの日程を調整する場合は、日程調整の機能を使うと便利です。日程調整するイベントのタイトルを設定し、候補日を全て選択すると、グループ内でリンクが共有されます。グループのメンバーはリンクからそれぞれの候補日に対して「◯・△・×」を選択でき、全員の回答が自動的に集計されます。全員が参加できる日や、より多くの人が参加できる日が一目でわかるため、とても重宝する機能です。
さいごに
第26回について
初めてFacebookに触れる方から効果的な発信方法を学びたい方まで、様々な活動者の皆さんが参加されました。効果的な情報発信の重要性を学んだ参加者の皆さんが、それぞれの団体で積極的にFacebookページを活用してくださると嬉しいです。
第27回について
今回は、グループLINEの様々な工程や機能を体験するため、参加者同士で友達追加やグループ作成を行いました。学んだ機能を活用することは勿論、この講座で生まれた人と人との繋がりを、これからの皆さんの活動にぜひ活かしてほしいと思います。
これにて、令和3年度の寺子屋サルーンは終了となりました。
今年度も沢山の方にご参加いただき、誠にありがとうございました。
今後も、地域活動のIT化・オンライン化に関する講座や、地域活動を後押しする講座を開催する予定ですので、ぜひご参加ください。